孤高の競馬詩人、マカオの馬券軍師、東京競馬場の馬聖など、さまざまな異名を持つ馳本丸による無料競馬予想ブログです。

第75回 菊花賞

いつの季節もそうだが、変わり目というものは体調を崩しがちになる。初秋ともなると朝晩は冷え込むが、陽のあたる日中はいささか過ごしやすい。まさに行楽シーズン到来といったところか。体調をしっかり整えて、遊びに出かけたいものだ。

見解

やがて寒さも厳しくなると、人肌恋しくなるのは男の性で、出会いもあれば別れもあるのが世の常。そこで、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」が頭をめぐった。この歌を作詞したのは、2007年に惜しまれつつも亡くなった阿久悠だ。
提供した詞はポップスから演歌、そして童謡・特撮・アニメと実に幅広く、多くのヒットを飛ばすと同時に、今もなおファンの記憶に刻まれている。そんな、阿久悠が作詞した1曲にピンク・レディーの「S・O・S」がある。この詞の一節に、菊花賞のヒントが隠されていた。
男は狼なのよ 気をつけなさい
そう本命に推したのは、トーホウジャッカル*1。前走の神戸新聞杯、逃げたトップボンバーが作り出したペースは1000m通過1分00秒8。同馬は最下位、番手に控えたウインフルブルームが13着と沈んでいることから、澱みのない流れと推測できる。
 
差し・追い込み優位の流れでジャッカルは、中団から馬群を縫うように4コーナーを回り進路を外へ。手ごたえ抜群も舌がハミを越す悪癖を露呈。ややフラつき加減となると、一歩抜け出したワンアンドオンリーとサウンドオブアースが壁になる痛恨のアクシデント。鞍乗・酒井学が懸命に立て直して外に持ち出すが、猛追かなわず3着。まともに抜け出していたら、1着もあった脚勢と見てとれる。
 
夏を越して力をつけてきた同馬に対し、ハナ差を譲らなかったのはダービー馬ワンアンドオンリー。休み明け初戦に加え、外々を回されるロスも、早め先頭にたったサトノアラジンを捉えると、ダービー馬の意地とばかりに、追ってきたアースとジャッカルをついに抜かせなかった。往年のアイドル、石野真子はこう歌っている。
あなたが狼なら怖くない
これを綴ったのも阿久悠*2だった。連軸に揺るぎはない。
 
同レースで、オンリー・ジャッカルに肉薄したアースは3番手評価としが、道中は中団につけ、オンリーが仕掛けたのを見てスパート。直線に向いて右ムチをくれた際に外へよれたが、再び馬体を合わせにいってダービー馬相手にアタマ差の2着。この馬もまた夏を越して力をつけてきた証拠。鞍乗に蝦名正義を配し、十分逆転可能と判断、単穴に指名した。
 
一方、ステップレースとしてはあまり勝利に結びつかないセントライト記念。同レースをステップに菊花賞へ参加した馬の過去5年の戦績は<0・1・2・0>ただ今年は中山ではなく新潟で施行されたため、その取捨選択は難しい。
 
レースを振り返ってみると、サングラスが1000m通過59秒8のペースで運び、やや息の入らない展開に。前目につけた馬は、トゥザワールドを除くすべてが着外となった。
 
ワールドから1馬身1/4でゴールした、皐月賞馬イスラボニータは、秋の天皇賞でも最右翼と目され同世代では1枚上手。ボニータから先に抜け出して、厳しい流れのなか2着に粘ったレースは春の実績通りと見ていい。全兄トゥザグローリー同様、勝ち味に遅いが、地力の高さを評価した。
 
なお、冒頭の「S・O・S」にはこんな一節もある。
駄目駄目 駄目駄目 あー駄目駄目よ 
某お笑いコンビ*3のように、ここを勝てば全馬がブレーク必至。予想が「ダメよ~ダメダメ」でないことを願う、あずき記者であった。 

予想

  • ◎…トーホウジャッカル
  • ○…ワンアンドオンリー
  • ▲…サウンズオブアース
  • △…トゥザワールド
馬単
  • [2]=[15]
  • [2]=[4]
  • [2]→[14]
3連単[フォーメーション]
  • [2]▶︎[4][14][15]▶︎[4][14][15]
  • [4][15]▶︎[2]▶︎[4][14][15]

*1:実際はオオカミに似たイヌ科の動物。

*2:「狼なんか怖くない(1978年)」作曲は吉田拓郎。

*3:日本エレキテル連合

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