孤高の競馬詩人、マカオの馬券軍師、東京競馬場の馬聖など、さまざまな異名を持つ馳本丸による無料競馬予想ブログです。

第32回 フェブラリーステークス

見解

国会の論戦が続いている。競馬は世相の映し鏡。きっとヒントがあるはずだ。

本命は◎インカンテーション。JRA公式Webの馬名プロファイルを見ると、呪文・呪術の意とある。この馬の血統表を眺めるに、Sinister Minister(邪悪の僧*1)⇒Sweet Minister (優しい大臣)⇒The Prime Minister(総理大臣)⇒Deputy Minister(副大臣)⇒Vice Regent(副官)とナンだか政治的ともいえる名前が連なる。

さらに検索すると、Bela Fleck & The Flecktonesという音楽グループにThe Sinister Ministerという曲があるので、もしかしたらそちらから連想したのかもしれない。

インカンテーションの前走、東海Sはスタートで躓いて出負けし、終始最後方に置かれる苦しい競馬だったが、メンバー最速の上がり36秒7で3着に入り込み、地力の高さを伺わせた。まともな競馬で勝ったコパノリッキーにもうひとつ迫れたとすれば、目下主戦の大野拓弥を降ろし、内田博幸への手替わりは一騎当千のそれに他ならない。

中間は栗東Cウッドを併走・馬なりで流し終い13秒4で先着。首の使い方、息遣い、足の運びもよく好調子と見える。鞍乗の強化で呪文が冴え渡る。王者ホッコータルマエ不在なら戴冠は目前だ。

対抗○コパノリッキーは16番人気の圧巻劇を演出した昨年とは違いダート一線級の実力馬に連なった。スタートからの行き脚の良さは折り紙付きで、スムーズに運べれば崩れない魅力がある。前走の東海Sは好スタートから番手に付けて4角先頭で突き放すこの馬の競馬。

しかし、1番人気に推されながら12着に沈んだチャンピオンズCのように出負けすると脆い面が出る。この点は主戦の田辺裕信を前走から降ろし、武豊へ乗り替わった陣営の意気込みに表れる。お手馬のワンダーアキュートやワイドバッハよりもコパノリッキーを選んだ形だ。

中間は栗東Cウッドを単走で追って終い11秒8でフィニッシュ。四肢をよく伸ばし豪快に駆け抜けた。チャンピオンズC、東京大賞典と完敗を喫したタルマエを脅かしたいのなら、前回王者としては落とせない1戦となる。

▲カゼノコは大井の統一JpnI・JDDでハッピースプリントの南関東3冠を阻止した次世代ダート戦線を担う若駒だ。前走の川崎記念は終始ホッコータルマエを見ての競馬。さすがに力負けこそしたものの、上がり3Fは勝ち馬より0秒2速く、コンマ1秒差迫った脚勢は評価できる。ただ斤量1kgのハンデも鑑みて3番手評価とした。

こちらも主戦であった秋山真一郎から浜中俊へ手替わったあたり、陣営の中央GI制覇の意気込みは並々ならない。中間は栗東Cウッドを併走し、仕掛けてからは僚馬を抜かせずに半馬身ほど先着。終い12秒1でまとめた。父仔制覇も期待できる十分な仕上がりだ。

△は紅一点のサンビスタを指名。昨年の11月に盛岡で行われたJBCレディスクラシック(統一JpnI)を勝ち、牝馬ダート界の女王に君臨。同年12月のチャンピオンズCではダート一線級の牡馬たちと走ってコンマ4秒差の4着とまったくヒケをとらなかった。明けて1月のTCK女王盃(JpnIII)では牝馬同士では負けられないとばかりに2馬身差の圧勝。

中間は栗東坂路を馬なりで追われ併入。目下好調キープと見える。チャンピオンズCと同じ斤量55kgでも、鞍乗のC.デムーロなら着順を伸ばせる魅力が十分ある。

予想

  • ◎…インカンテーション
  • ○…コパノリッキー
  • ▲…カゼノコ
  • △…サンビスタ
馬単
  • [14]=[4]
  • [14]=[5]
  • [14]→[9]

*1:JRA馬名プロファイルより

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